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陸上水平磁気探査

■ 陸上のあらゆる位置で、磁気異常を正確に測定

日本は戦時中に各地で米軍の空襲や艦砲射撃を受けており、不発弾が多数残存しています。工事等を実施する前に、埋没している不発弾を検出・除去するために、磁気探査が必要となります。

陸上水平磁気探査とは、地表面で実施する磁気探査で、主に人力で両コイル型磁気傾度計を移動させて記録をとり、このデータに基づいて磁気異常点を特定し、異常点の平面位置、深度および磁気量を算出し、異常点の掘削確認や、経層探査への工程につなげます。

一般的な探査方法は、探査区域内に1m間隔の探査測線を設置し、その探査測線上に沿って2名の探査員が両コイル型磁気傾度計を地表面より約10cmの高さに保ち、1~1.5m/sの速度で歩行します。
 現場作業終了後、得られた測定記録から解析作業を行い、埋没鉄類の位置および磁気量を求め、異常点位置図として図化し、一覧表にまとめます。

     

両コイル型磁気傾度計による探査状況

■ よりスピーディな探査方法への取り組み

近年では、1軸差動型の軽量フラックスゲートセンサーを3本同時に測定するシステムを開発し、従来の両コイル型磁気傾度計を使った磁気探査に比べ、機動力に富んだ探査が可能となりました(NGP Δsystem)。また、より直感的に磁気異常の有無を判断できるコンターマッピングを採用することにより、スピーディーな解析が可能になりました。

  
Δシステムによる探査状況


専用解析ソフトウェアにて磁気異常の位置・深度を求める



■ 磁気異常点の掘削確認

水平磁気探査によって検出した磁気異常点は、金属探知器や磁気探知機を用いて位置の特定を行い、反応物の確認掘削を行います。

 
金属探知器でくまなく探査し、反応のある箇所をマーキングします




■ 金属探査

現地条件や探査対象物によって、水平磁気探査のかわりに探査区域全面を金属探知器で探査する場合もあります。この場合、探査と同時に反応点を掘削確認する場合が多いです。


金属探知器で反応があった箇所を掘削し、反応物を掘り出します

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