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空洞・空隙調査(ソナライザによる打音調査)

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空洞・空隙調査(ソナライザによる打音調査)

■ ソナライザ誕生

ハンマー打撃による構造物の健全度判定は、手軽に実施でき、成績もよいので広く用いられてきました。しかし、聴覚に頼る打音の判定は個人差が生じやすいのも事実です。一方、打音の判定の自動化も長年試みられてきましたが、従来の方法では聴覚を上回る判定はできませんでした。

そんな課題をクリアしたのがソナライザを使った打音調査です。

マイクで収録したハンマーの打撃音を最新の音響技術でコンピュータ処理。モルタルのり面の健全度を即時に、わかりやすい画像として表示し、その特徴を健全度指数として数値化します。これによって客観的でより的確な診断が可能となりました。記録保存ができるため、経年的に対象物を調べれば、老朽化の進行状況もわかり、今後の補修に役立てることができます。

ソナライザ・システム
ソナライザ・システム

■ ソナライザの原理

ソナライザは音響技術ウェーブレット変換を導入しています。
ウェーブレット変換は、音の特徴を楽譜のように、音の「高さ」「強さ」「長さ」に分解し、分析する方法です。

■ ソナライザの特徴

  • 打音の特徴を瞬時に画像化して、空洞化の可能性や、健全部との違いをその場で診断できます。
  • 打音の特徴を数値化して、健全度指数として表示するので客観的な判断が可能です。
  • 測定データの保存ができます。(以前のデータと比較して経年変化をみることも可能です)

■ 測定方法

測定方法
調査の対象となる所をハンマーでたたき、その音をマイクで収録するだけ。
あとはソナライザが自動的に健全度指数を計算します。

測定状況

測定状況

■ 主な用途

  • のり面の健全度診断
  • 水路・トンネル内の健全度診断
  • シールド、推進管周辺の空隙調査
  • ビル壁面の健全度診断
  • 橋脚の健全度診断
  • 衝撃振動試験

■ ソナライザによる調査実例

調査実例    調査実例

調査実例    調査実例

■ ソナライザによる調査実例 - のり面での打音調査結果 -

のり面での打音調査結果

  • のり面全域をハンマーでたたき、ソナライザによる打音調査を行いました。
  • グラフ(スカログラム)の特徴と健全度指数を併用し、カラーパターンで表示しました。
  • 赤く表示された地点ほど風化が進んでいて、早急な補修が必要です。

■ その他

  • ソナライザは空隙調査のひとつです。
  • ソナライザは熱赤外線探査、レーダー探査等と併用しますと、
    コンクリート構造物および背面空洞・空隙の総合的な調査に役立ちます。
  • ソナライザ・SONALYSERは日本物理探鑛(株)の登録商標です。

■ 関連情報

各種パンフレット > 【空洞・空隙調査の新技術「ソナライザ」】, 【路面下空洞、埋設物を知る「地中レーダ探査」】

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